スペシャルインタビュー
癌と言われて
14号掲載(2024年発行)
信州ご当地タレント・プロジューサー ● 成美
自分がある日突然、癌と言われて全く実感が湧きませんでした。
子宮頸部上皮内腺がん(AIS)と分かったのは第二子を妊娠してからの妊婦検診でした。なんの症状もなく、自覚もなかったのでとにかく診断結果の意味が全く分からず未だに自分の事ではないような気持ちです。第二子を授かるのが半年遅かったら?1年遅かった らどうなっていたのかと思うと子供のお陰で癌を知ることができ、私を守る為に私のお腹に来てくれたんだ!と、とにかく産みたい!の気持ちしか私の中にありませんでした。それでも愛する主人や主人の親、友達にもお腹の子は諦めてなるちゃんの治療が優先だよ。 と言われ更には主人は私が癌と知ってから13キロも痩せてしまいご飯を食べると吐き戻してしまうようになりました。
長男も手術で離れ離れになり、会えない意味がまだ分からないので、とても寂しい想いをさせてしまいました。自分自身に実感がありませんでしたが、周りの大切な人達がこんなに悲しむ病気が〝癌〟なんだと気付きました。 検診に行く事は面倒だし自分の身体の事は何となく後回しにしてしまいがちですが、癌になった本人も辛いけど、自分が癌になった事によって周りの人が悲しむ姿を見る方が何百倍も辛い事を経験しました。子宮頸がんは早期発見で命が助かる確率の多い癌だと 思います。大切な人を守る為にもぜひ検診に行って欲しいと心から願います。私はこれからの人生救われた命だと思っているので、癌予防・啓発運動にも力を入れて発信していきたいと想っております。それから次の世代に残せる知識や経験を次世代のアイドルや タレント志望の子達の育成プロデュースに努めてこれからも一生懸命生きていきたいと想っております。
成美 <プロフィール>
profile

2009年〜ご当地アイドルとしてデビュー。
県内ラジオパーソナリティをメインに活動。
(2017年結婚、現在二児の母でもある)