子宮頸がんQ&A
子宮頸がんについて、8つの疑問にお答えします
「子宮頸がん」ってどんな病気?
子宮の入口にできるがんで、子宮の奥にできる子宮体がんとは全く別の病気です。子宮体がんに比べて発見しやすく、早期に見つかれば比較的治療しやすいがんです。
どうして子宮頸がんになるの?
ヒトパピローマウイルス(HPV)の持続感染が原因です。性交渉経験がある女性の8割以上が、一生涯に一度は感染すると言われています。また、感染しても約9割の人は免疫機能により自然に排除され、残りの一部が子宮頸がんとなります。
日本では子宮頸がんと診断される人はどれくらいいるの?
毎年約11,000人が新たに子宮頸がんと診断され、約1,000人が赤ちゃんを授かる前に子宮を失い、約2,900人が亡くなっています。
最初はどんな症状なの?(もしや子宮頸がんでは、という予兆・サインはあるの?)
初期では自覚症状がありません。このため、性器からの出血やおりものの異常などが見られてからでは既に進行している場合があります。早期に見つけるためには定期的な検診が重要です。
生理痛のある人はなりやすいの?
生理痛と子宮頸がんは直接は関係ありません。ただし、初期は無症状のことが多いですが、病気が進むにつれて出血や下腹部痛などが出てくるということはあります。
若い人でも子宮頸がんになるの?
子宮頸がん( 上皮内がんを含む)と診断される38%が20歳代~30歳代の若い女性です。性交渉時期の低年齢化が要因と考えられています。
子宮頸がんになったらどうなるの?(治療すれば治るの?)
早期のがん、あるいはがんになる前の段階(異形成)で見つかった場合は、ごく一部のみの切除(円錐切除)で治ります。子宮は残っているので妊娠・出産は可能です。進行してしまうと、広汎性子宮全摘と言って子宮を含めた卵巣、さらにはリンパ節まで切除しなくてはならないことがあります。そうなると、命が助かったとしても子どもを産むことができなくなってしまいます。
子宮頸がんは予防できるの?
子宮頸がんは「予防できるがん」と言われています。一次予防として子宮頸がん ワクチン、二次予防として定期的な検診です。