子宮頸がん検診Q&A

子宮頸がん検診について、つの疑問にお答えします

Q1

何歳から検診を受ければいいの?

子宮頸がんは、20歳代後半から30歳代後半という若い世代の方でもかかりやすいがんです。そのため、20歳からの検診が推奨されています。(厚生労働省のガイドライン)

一方で、性交渉の経験がない方は、問診の時に受けるかどうか相談できます。10代の女性については、性交渉の経験や個々の健康状態などを考慮に入れて、医療専門家と相談しながら判断することが重要です。

Q2

検診は1年に1回受ければいいの?

子宮頸がん検診の対象年齢2年に1回で大丈夫です。厚労省は2年に1回の検診を推奨しています。子宮頸がんは、今年全く異常がなかった人が来年急にがんになるという病気ではありません。がんになるまでには感染してから数年~10 年ほどかかります。よって早い時期からの定期的な検診を受けることによってがんになる前に発見できるのです。

Q3

検診ってどんなことをするの?

子宮頸がん検査の問診問診(体調や病気に関連した質問)、視診・内診(膣鏡を用いた膣内部の観察)、細胞診(子宮入口の細胞を専用ブラシで擦すって採取してから顕微鏡で判定)を行います。

Q4

検診で何が分かるの?

子宮頸がんの検査

細胞を顕微鏡で見ることによって、がんは勿論、がんになる一歩手前の状態も分かります。検診施設にもよりますが、希望者は細胞診と同時にハイリスクのHPV の有無を検査することができます。

細胞診で異常なく、ハイリスクのHPV もいなければ、3 年ごとの検診でOK です。

Q5

検診費用は高いの?

公費検診である予防型(対策型)検診では一部の年齢層では無料クーポンが利用出来ますが、各自治体や保険組合で自費負担が異なります。症状がなくてご自身のタイミングによって医療機関で受診する場合は自費診療となってしまい、6,000 円程度になってしまうこともあります。

Q6

検診はどこで受けられるの?

各自治体で受診可能な施設が決められています。詳細はご自身が住んでいる自治体ホームページの検診担当部局より確認してください。本冊子の25 ページには長野県内の子宮頸がん受診可能施設を地域ごとにリストアップした資料へのQR コードを掲載しています。また住んでいる地域以外の施設で検診を受けたいという方は、相互乗り入れ制度という仕組みもありますので各自治体にお問い合わせください。

Q7

みんな、ちゃんと検診を受けているの?

子宮頸がん検診受診率2015年検診受診率はけっして高いとは言えず、2019年のOECD Health Data によると日本は43.7%(20~69 歳平均)で、先進諸国に比べてもまだまだ低いのが現状です。しかも最も受診して欲しい20歳代~30 歳代に限ってみるともっと低いのです。個人の意識と共に、受診しやすい環境づくりも重要な課題です。