長野県細胞検査士会が、子宮頸がん征圧の目標を掲げ、4月9日(子宮の日)に合わせて平成23年4月10日に第一回のイベント開催を機に発足しました。以来毎年1回、「愛は子宮を救う」のイベントを開催しています。
このイベントの目的は、特に若い女性たちに、子宮頸がんを知ってもらい、1人でも多くの方に検診を受けてもらうことです。
この活動は、支えてくださる個人・企業の方たちの温かな善意で成り立っています。ご協力に感謝いたします。
実行委員長のごあいさつ
子宮頸がんは、”検診”と”ワクチン”で防ぐことができるがんです。
子宮頸がんの撲滅には、世界各国が取り組んでおり、オーストラリアは2035年を、イギリスでは2040年を目標にしています。(*世界保健機関(WHO)は、患者が10万人あたり4人以下になった状態を子宮頸がんの撲滅と定義している。)
先進国の中で後れを取ってしまった日本では、検診受診率もHPVワクチン接種率も低いままで、HPVワクチンの積極的な干渉を差し控えていた9年間の対象者への救済措置として実施されているキャッチアップ接種も、今年度で終了となるが接種率は増えていません。更に20代の子宮頸がん検診受診率も低いままというのが現状です。
防げるはずの子宮頸がんで苦しむ若い女性やその家族を無くすために、子宮頸がんとHPVワクチンに対しての正しい情報を発信し、理解していただき、大切な自分のからだや家族のからだを守ってほしいと強く願い啓発活動を続けています。
- 参考データ
- * 日本では人口あたり罹患率は16.8 例 (人口10万対)死亡率は4.6 人 (人口10万対)(国立がんセンター統計2019)
- * 子宮頸がん2040年までに撲滅 英保健当局が目標設定 イングランドの子宮頸がん患者は現在、女性10万人あたり9.5人と、目標値の2倍以上(医療新聞デジタル2023.11.16)
- * 2020年11月17日、世界保健機関は、「2030年までに子宮頸がん撲滅を加速させるための世界戦略」を 194カ国の決議により開始しました。(日本WHO協会WHO最新ニュース2022.11.15)
- * WHOは、撲滅のためにはワクチン接種率で90%、スクリーニング検査率で70%に達成することが必要だとしている。
令和6年3月吉日
子宮頸がん予防啓発プロジェクト「愛は子宮を救う」実行委員長
中村恵美子